品川区でタワーマンションを売却するタイミングはいつ?売却相場も解説

売却向けコラム

灘野 博史

筆者 灘野 博史

不動産キャリア10年

愛媛県生まれなこともあり、夏、冬問わず主にアウトドアが好きですが国内外でのミュージカルなどを観劇することも大好きです。
築古戸建て投資から不動産をスタートし建築やDIYも得意です。

日本国内は全ての都道府県に旅行し、海外旅行も50か国以上は旅をしました。
各地の不動産(住宅や歴史的な建造物)を見ながら世界遺産や郷土グルメを食すのも楽しんでいます。

品川区でタワーマンションを売却するタイミングはいつ?売却相場も解説

東京都品川区でタワーマンションを所有しており、売却を検討している方も少なくないかと思います。
品川区は、過去10年で価格相場が大幅に上昇していることもあり、タワーマンションは今が売り時かもしれません。
しかし、不動産の売却は、人生で何度も経験することではないため、本当に今が最適なタイミングなのかと不安に思う方も多いでしょう。
そこで今回は、東京都品川区のタワーマンションの売却について、売却相場、売却のタイミング、価格査定のポイントを解説していきます。

東京都品川区の中古マンションの売却相場

東京都品川区の中古マンションの売却相場

東京都品川区の中古マンションの売却を検討されている方にとって、相場の推移や売却のタイミングは重要な要素です。
この章では、過去10年の価格相場の推移、公示価格、築年数ごとの価格の変動について解説します。
品川区の不動産市場を理解し、最適な売却時期を見極めるための参考にしてください。

過去10年の価格相場推移

過去10年間の品川区の中古マンションの価格相場は、上昇傾向にあります。
冒頭でもご紹介しましたが、具体的には過去10年で+38.7%と大幅に上昇しており、資産性が高いエリアだと言えるでしょう。
2020年以降は新型コロナウイルスの影響で一時的な停滞がありましたが、2022年以降は再び上昇基調に戻っています。
2013年の平均価格が約60万円/㎡だったのに対し、2023年には約100万円/㎡に達しています。
タワーマンションの売却では、このような価格の変動を考慮し、売却時期を見極めることが重要です。
特に近年の価格上昇傾向を踏まえると、現在は売却に適した時期と言えるでしょう。

公示価格

品川区の中古マンションの公示価格は、地域によって異なります。
公示価格とは、国土交通省が毎年発表する、土地や建物の標準的な価格です。
この価格は、実際の取引価格を反映しているため、売却価格の目安として重要です。
2023年の品川区の公示価格を見ると、駅近くの物件ほど高い傾向があります。
例えば、品川駅周辺では1㎡あたり120万円以上の物件も見られる一方で、駅から離れたエリアでは、70万円/㎡前後の物件が多いです。
このような公示価格を参考にしながら、自身の物件の市場価値を把握するようにしましょう。

品川区では「築30~39年」の単価が大幅に下がる!

品川区の中古マンション市場では、築年数が価格に大きな影響を与える傾向があります。
特に築30~39年の物件は、価格が大きく下がる傾向があり、これは築年数が古くなると、建物の劣化や修繕費用の増加が懸念されるためです。
このため、築30年以上の物件は、新しい物件と比べて単価が低く設定されることが多いのです。
例えば、築20年の物件が1㎡あたり90万円程度で取引される一方、築35年の物件は1㎡あたり60万円程度になることがあります。
品川区でタワーマンションを売却する場合は、この価格差を理解し、売却時期を計画しなければなりません。

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タワーマンションの売却のタイミングについて

タワーマンションの売却のタイミングについて

タワーマンションの売却を検討する際、最適なタイミングを見極めることは非常に重要です。
適切な時期に売却することで、高値での取引が見込めるでしょう。
この章では、売却のタイミングに関するポイントを4つご紹介いたしますので、ぜひご参考になさってください。

ポイント①:住まなくなってから3年目以内

タワーマンションの売却は、住まなくなってから3年目以内が一つの目安です。
これは、税制上のメリットが関係しています。
住まなくなった住宅は、3年目までに売却することで、譲渡所得税の軽減措置を受けられる可能性があります。
この措置を活用することで、税負担を軽減し、手元に残る売却利益を増やすことができるでしょう。
また、物件が空き家のまま長期間放置されると、劣化が進みやすく、修繕費用が増えるリスクが発生します。
そのため、物件の価値を保つためにも、住まなくなったタワーマンションは早めに売却を検討することをおすすめします。

ポイント②:不動産価格の上昇時期

不動産価格の上昇時期に売却をおこなうことは、利益を最大化するための重要なポイントです。
不動産市場は経済状況や政策の影響を受けて変動します。
たとえば、景気が回復基調にあるときや、大型イベントの開催が決定した場合、不動産価格は上昇しやすくなります。
過去の事例では、東京オリンピックの開催決定後、都内の不動産価格は大幅に上昇しました。
このようなタイミングを逃さず、価格が高騰している時期に売却することで、高値での取引が可能となります。
市場の動向を常にチェックし、タイミングを見計らって売却することが大切です。

ポイント③:マンション価格の上昇時期

マンションの価格が急上昇している時期は、売却の好機です。
これは、需給バランスの変化が影響しています。
たとえば、新築マンションの供給が一時的に減少した場合、中古マンションの需要が増加し、価格が上昇する傾向があります。
さらに、地域の再開発やインフラ整備なども価格上昇の要因だといえるでしょう。
品川区のように、再開発が進行しているエリアでは、今後も価格上昇が見込まれ、このような状況下での売却は、高い利益を得るチャンスです。
市場の動きを見極め、急上昇しているタイミングで売却を検討することが成功の鍵となります。

ポイント④:所有期間

所有期間もタワーマンションの売却に影響を与える重要な要素です。
なぜなら、タワーマンションの所有期間が「5年」を超えてから売却した場合、税負担を抑えることができるからです。
基本的に、不動産を売却した場合は、売却額から諸費用を差し引いてプラスが発生した場合、課税対象となります。
ただし、不動産の売却は、その不動産を所有していた期間によって、税率が異なるのです。
具体的には、所有期間5年以下であれば税率が「39.63%」なのに対し、5年を超えると「20.315%」まで下がります。
そのため、どうしても短期で売却が必要なケース以外の場合は、5年以上所有してから売ることが賢明でしょう。

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タワーマンションの価格査定のポイント

タワーマンションの価格査定のポイント

タワーマンションの売却を検討する際、価格査定は非常に重要なプロセスです。
なぜなら、適切な査定をおこなうことで、納得のいく価格で売却することが可能になるからです。
この章では、タワーマンションの価格査定における重要なポイントを解説していきます。

物件に関するポイント

タワーマンションの価格査定において、物件そのものの特徴が大きな影響を与えます。
まず、建物の築年数や階数、間取りなどが価格に直結します。
新築に近い物件や高層階に位置する物件は、一般的に高値で取引されやすく、マンション内の設備や共用施設の充実度も査定に反映されるでしょう。
たとえば、ジムやプール、コンシェルジュサービスなどが完備されている場合、その価値が評価されます。
さらに、部屋の状態も重要な要素で、内装のリフォームやメンテナンスがおこなわれている場合、査定額が上昇する可能性があります。

売却する理由

売却の理由も価格査定に影響を与える要素の一つです。
もし、売主と不動産会社との間で、売却理由の認識がズレている場合は、査定価格や、購入希望者との価格交渉にも影響を与えます。
そのため、タワーマンションの売却理由は、あらかじめ不動産会社の担当者に伝えることを推奨します。
売却理由がネガティブな場合であれば、価格が下がる可能性があるため、売主としてはあまり伝えたくないでしょう。
しかし売却理由は、内覧時に購入希望者から聞かれる可能性が高く、物件に関するネガティブな事由は必ず告知する義務があります。
そのため、特に物件の瑕疵に関することであれば、必ず事前に伝えるようにしましょう。

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まとめ

品川区のタワーマンションは、過去10年間で価格が大幅に上昇しており、現在は売却の好機かもしれません。
しかし、適切な売却時期を見極めるためには、価格相場の推移や公示価格、築年数による価格変動を理解する必要があります。
また、売却のタイミングや所有期間に加えて、価格査定も重要なポイントとなるでしょう。


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