品川の再開発とはどのような計画?内容や周辺エリアの開発も解説
品川で不動産売却を検討している方であれば、売却相場を知るために今後の品川の発展を気に留める方も少なくないでしょう。
近年、品川では大規模な再開発計画が進められていることをご存じでしょうか。
そこで今回は、品川の再開発について、内容や目的、周辺エリアの開発についても解説します。
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品川の再開発の内容について
1872(明治5)年に開業した品川駅は、都内屈指の大型ターミナル駅の1つです。
JR東海道新幹線をはじめ、JR山手線・横須賀線・京浜東北線、京浜急行本線など、多数の路線が乗り入れる駅でもあります。
現在、この品川駅周辺で大規模な再開発計画が進行中です。
この再開発は、東京の玄関口としての品川の重要性を高め、国際ビジネスの新たな拠点を作り出すことを目指しています。
この計画は、高輪ゲートウェイ駅や田町駅といった周辺エリアも関係する大規模な計画で、高い注目を集めています。
国道上空デッキ
再開発の主要な特徴の一つは、国道上空デッキの建設です。
このデッキは、歩行者の安全な移動を確保し、駅周辺の回遊性を向上させる役割を果たします。
また、地上の交通と歩行者動線を分離することで、より効率的で快適な都市空間の創出にも貢献します。
そのほかにも、デッキ上には緑地や休憩スペースも設けられ、人々が集える場所にもなるのです。
複合ビル
この再開発計画では、複合ビルの建設も重要な要素となっています。
北方面の1街区から南方面の4街区にかけて、超高層ビルが並び、高輪ゲートウェイ駅と街全体が歩行者ネットワークと交流空間で一体的になる予定です。
これらのビルには、国際会議等にも対応可能な大規模カンファレンス・ビジネス支援施設、商業施設、国際水準のホテル、住居などが複合的に配置される予定です。
具体的には1街区に建つビルは、住居や教育施設等に利用され、2街区では文化創造施設などになる予定となっています。
3街区は、泉岳寺駅の最寄りとなり、事務所や店舗・生活支援施設・熱源機械室などが設置される見込みです。
4街区は、高輪ゲートウェイ駅の西口の目の前となり、西口を挟んで左右に南棟・北棟の2棟が並び立つツインタワーが建設される見込みです。
この多様な機能を持つ複合ビルは、24時間活気のある都市空間を生み出すだけでなく、住みやすい環境づくりに大きく貢献することでしょう。
連続立体交差事業
さらに、品川駅周辺の再開発では、連続立体交差事業も進められています。
この事業は、駅の地平化に伴い道路と線路の交差を解消する計画です。
これにより、踏切による交通渋滞や事故のリスクが軽減されることが考えられます。
さらに、ホームが2面3線から2面4線になることで、交通の流れが大幅に改善されることが期待できるでしょう。
そのほかにも、北側にも自由通路を新設することで、先述した国道上空デッキと連携し、利便性をより高めることに繋がります。
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品川の再開発の目的について
品川駅周辺の再開発は、2020年に東京都が公表した「品川駅・田町駅周辺まちづくりガイドライン2020」をベースとしておこなわれるものです。
「品川駅・田町駅周辺まちづくりガイドライン2020」は、新たな都市基盤整備構想と調和した開発や整備をおこなうことにより、日本の発展を牽引する拠点として、より一層の機能強化を図ることを目的としています。
それを踏まえ、品川駅周辺を未来の「国際交流拠点」とするべく、交通利便性や国際競争力をさらに高めていくという構想となっています。
羽田空港
品川駅の再開発は、羽田空港との連携強化を重要な目的としています。
品川駅は羽田空港と近接している駅のため、再開発によってこの利点をさらに強化します。
具体的には、空港へのアクセス改善や、品川駅周辺に空港利用者向けの施設を整備することで、国内外からの来訪者の利便性を高めることが計画に盛り込まれています。
また、ビジネス客や観光客の需要に応える高級ホテルや会議施設の充実により、羽田空港と連携した国際的なビジネスハブとしての機能が強化されるでしょう。
リニア中央新幹線
品川駅は、2027年以降に予定されているリニア中央新幹線の東京における始発駅となるため、この再開発ではそれに向けた整備も重要な目的の一つです。
また、新幹線とリニアの乗り換えを円滑にする施設の整備や、大量の乗客に対応できる駅ビルも拡張予定です。
さらには、リニア開業による経済効果を最大化するため、周辺地域にオフィスや商業施設を集積させ、新たなビジネス拠点としての発展を目指しています。
これにより、あらゆる地域へアクセスが可能になり、仕事や家族での旅行などにおいても便利な交通手段になるでしょう。
国際交流拠点
羽田空港や新幹線へのアクセスの良さを活かし、東京の新たな国際交流拠点を創出することも目的としています。
このような計画から期待されているのは、国際会議や展示会を開催できる大規模な施設を整備し、ビジネスや文化交流の場としての魅力を高める効果です。
そのほかにも、高機能オフィスやIT技術を活用したスマートシティ化により、効率と魅力を兼ね備えたビジネス環境を創出し、グローバル企業とその人材を誘致することも可能です。
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品川の周辺エリアの開発の内容について
大規模な再開発に伴い、品川の周辺エリア「泉岳寺エリア」「田町エリア」「高輪ゲートウェイエリア」でも、主要プロジェクトが進められています。
泉岳寺エリア
泉岳寺駅周辺では、大規模な複合ビル開発が計画されています。
この開発は2028年3月頃の完成を目指しており、住宅(約350戸)、オフィス、商業施設、ホテルなどが入る予定です。
また、泉岳寺駅の機能強化を図るため、浅草線のホームやコンコースの拡張、エレベーターの増設などの大規模改良事業がおこなわれる計画です。
これにより、歴史ある泉岳寺との調和を図りつつ、新たな都市機能を導入することで、エリアの価値向上を目指しています。
田町エリア
田町駅周辺では、「田町タワー」が2023年にオープンしています。
このタワーは、再開発に併せて新設された都営地下鉄三田線に敷地内で直接つながっているだけでなく、オフィスや商業施設を含む高層複合ビルとなる予定です。
また、老朽化した森永プラザビルの再開発も計画されており、2028年の計画完了予定後には、新たなビジネス拠点となることが期待されています。
これらの開発により、田町エリアのビジネス機能と生活利便性が大幅に向上する見込みです。
高輪ゲートウェイエリア
2020年3月に開業した高輪ゲートウェイ駅周辺では、「TAKANAWA GATEWAY CITY」と呼ばれる大規模な再開発が進行中です。
この開発には、オフィス、商業施設、住宅、ホテル、国際会議場などが含まれる予定で、新たな国際交流拠点としての機能を担うことが期待されています。
最先端のスマートシティ技術を導入していくほか、環境先導のサステナブルな街の創出を目標とし、2025年度中の全開業を目指しています。
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まとめ
品川駅周辺では、国道上空デッキの建設、複数の超高層複合ビルの開発、連続立体交差事業による駅の地平化など、多岐にわたる大規模再開発が進行中です。
また、羽田空港とのアクセス強化、リニア中央新幹線の始発駅としての機能整備などを通じて、日本の発展を牽引する未来志向の「国際交流拠点」を目指すという目的もあります。
このように、再開発が進む品川では、利便性の高い暮らしをかなえられるのではないでしょうか。
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