駅遠の中古マンションは売却しにくい?高く売却するポイントも解説
駅遠にある中古マンションであれば、売却できないのではないかと心配されている方もおられるのではないでしょうか。
一般的には、駅近のほうが好条件で売却しやすい傾向にありますが、駅遠だからといって必ずしも売れないわけではありません。
そこで、駅遠にある中古マンションが売却しにくい理由や、駅遠でも高く売却できる中古マンションの特徴、また高く売却するコツについて解説します。
駅遠にある中古マンションの売却をご検討中の方は、ぜひ参考になさってください。
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駅遠の中古マンションの定義とは?高値で売却しにくい理由
一般的に駅遠の中古マンションは、売却しにくいといわれています。
また、売却できたとしても、思ったよりも安い金額だったと感じる方も多いのが現状です。
ここでは、そもそも駅遠の中古マンションの定義とはなにか、また売却しにくい理由を解説します。
駅遠の中古マンションの定義
マンションの広告には「駅から徒歩〇分」といったように記載されています。
この表記は「不動産の表示に関する公正競争規約」によって定められている「徒歩1分=80m」から計算されています。
では、そもそも駅遠とは、どのくらい駅から離れていることを指すのでしょうか。
実際は、何分だから駅遠と決められているわけではありません。
ただし、だいたい5~6分以内であれば駅近と呼ばれ、15分以上になると駅遠とされています。
駅遠の中古マンションが高値で売却しにくい理由
中古マンションを購入する多くの方が重視するのが「立地」です。
どのエリアに住むかといったことも重要ですが、最寄り駅から何分かかるのかといった点も購入を左右しています。
そのため、駅近マンションは多少価格が高くてもスムーズな売却が期待できるでしょう。
一方で、駅遠マンションは需要が少ないため、売却価格を低く設定しなければ売却できない可能性が高くなります。
このように、マンションの売却には大きく立地が関係するため、基本的に駅遠の物件は評価が低く査定額が下がる傾向にあるのです。
つまり、最寄り駅から近いほどマンションの需要や評価が高く、高値での売却価格が可能です。
実際に、2020年度のレインズ年報マーケットウォッチによれば、徒歩10分以内のマンションの場合は売却相場が高くなっています。
一方で、徒歩11分を過ぎると、売却相場は1,000万円近く低くなっているのです。
したがって、駅からの距離は売却価格に大きく影響するため、駅遠の中古マンションは高値売却がしにくいといわれています。
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駅遠でも高く売却できる中古マンションの特徴
駅遠は、前述したように高く売却することが難しいとされています。
しかし、駅遠でも高く売却できる中古マンションがあるため、そんな中古マンションの特徴を解説します。
特徴①近くにバス停がある
近くにバス停がある場合は、駅遠でも高く売却できる特徴の1つといえるでしょう。
普段からバスを利用する方にとっては、バス停が近いことは大きなメリットといえます。
また、駅から多少遠くても、駅に繋がるバス停が近くにある場合は通勤・通学に便利です。
このような中古マンションは値下がりしづらいため、高値売却も期待できるでしょう。
特徴②子育てしやすい環境が整っている
子育てしやすい環境が整っている場合も、大幅に安くすることなく売却できる可能性があります。
たとえば、近くに公園や学校、保育園などがある場合です。
近くに公園があれば、休日にわざわざ遠出することなく子どもと遊ぶことができます。
また、小さい子どもがいる家庭では、近くに保育園があるかを気にして購入を考える方も多いでしょう。
このように子育て世帯にとっては、子育てしやすい環境かどうかも大きく影響するため、駅遠でも高く売却できる可能性が高くなります。
特徴③将来再開発されるエリアである
マンション周辺が再開発されたり、将来的に再開発の予定があるエリアの場合は、そのエリア一帯の価値が高くなります。
つまり、マンションの価値も上がり、高値売却が期待できます。
たとえば、近い将来に大型ショッピングセンターが建設されることがわかっていれば、それを売却時のアピールポイントにすれば、多少強気の価格でも売却することができるでしょう。
特徴④生活に便利な施設が充実している
生活に欠かせない施設が多い場合も、価格を下げることなく売却できる可能性が高いでしょう。
たとえば、スーパーマーケットやコンビニエンスストア、ドラッグストアなどの店舗です。
周辺環境が充実していれば、マンション周辺の生活に必要なものを揃えられるため、駅遠でも問題ない場合が多いといえるでしょう。
また、病院や飲食店などが近くに多い場合も、売却時のアピールポイントとして利用できます。
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駅遠の中古マンションを高く売却するポイント
最後に、駅遠の中古マンションをできるだけ高く売却するためのポイントを解説します。
駅遠でも工夫次第では高く売却できる可能性があるため、ポイントを把握しておくことが大切です。
ポイントは以下の3つです。
●売却前にホームインスペクションをおこなっておく
●同じマンションの部屋が売り出されているタイミングで売却しない
●売り出し価格を高めに設定する
それぞれ順に見ていきましょう。
ポイント①売却前にホームインスペクションをおこなっておく
高く売却する1つ目のポイントは、事前にホームインスペクションをおこなっておくことです。
ホームインスペクションとは、簡単にいえば住宅診断のことで、マンションの劣化や欠陥の有無を調査します。
事前にホームインスペクションをおこなって欠陥がないことを証明できれば、高値売却も期待できるでしょう。
ホームインスペクションの相場は、およそ5万円程度のため、まずは不動産会社に相談してみることをおすすめします。
ポイント②同じマンションの部屋が売り出されているタイミングで売却しない
2つ目のポイントは、同じマンションの別の部屋が売り出されているときに、同じタイミングで売却しないことです。
同じマンションの部屋が売り出されてると、部屋の間取りや周辺環境などが一緒のため、価格競争になる可能性があります。
価格競争になれば、売却するために値下げを余儀なくされてしまいます。
できるだけ高く売却したい場合は、一旦売り出すのを中止し、売り出すタイミングをずらすようにしましょう。
ポイント③売り出し価格を高めに設定する
3つ目のポイントは、売り出し価格を1割程度高く設定することです。
不動産流通機構レインズによれば、実際の成約価格は売り出し価格よりも1割程度低いという結果が出ています。
多くの中古マンション売買では、値引き交渉されるのが一般的です。
そのため、少しでも高く売却したい場合は、1割程度高く設定するのがおすすめです。
ただし、極端に価格相場からかけ離れた金額を設定していると、買い手が付かず売れ残ってしまう可能性があります。
売れ残ってしまうと、当初よりも低い価格で売却することになるため注意が必要です。
売り出し価格については、仲介を依頼する不動産会社と相談しながら設定しましょう。
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まとめ
中古マンションを購入する方の多くが立地を気にするため、駅遠の中古マンションは値引きしなければ売却できない可能性が高いといえるでしょう。
しかし、駅遠の中古マンションでも、子育てしやすい環境や生活に便利な環境が整っていたり、バス停が近くにあったりすると、価格を下げることなく売却できるケースもあります。
また、売却時には事前にホームインスペクションをおこなっておくのも、高く売却するポイントの1つです。
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